連携機関
国外を含む5つの大学・研究機関にサテライトオフィスを設置します。サテライトオフィスには研究者を派遣し、研究者は共同研究を推進しながら研究者や学生の招致等の人材発掘の任に当たります。
また、国内におけるサテライトオフィスでは、企業や自治体と連携した実証実験を実施し、将来的には「うめきた2期区域開発地域」における実社会での実証実験に発展させます。
海外サテライトオフィス
前身のグローバルCOEプログラム「認知脳理解に基づく未来工学創成」(代表:石黒)において得られた大きな成果の一つが、ドイツのビーレフェルト大学、イタリアのイタリア技術研究所、アメリカのワシントン大学、中国の上海交通大学という、類似のプロジェクトを推進する海外研究機関との密な連携です。それらの機関とは、これまでに10年近く交流を行い、共同研究の推進だけでなく、互いに研究者を送り出し、受け入れてきました。
これまでの拠点形成の取り組みにおいては、ロボット研究と認知・脳科学の双方において秀でた大阪大学が、連携の中核的役割を果たしていました。今後は世界に類を見ない実証実験環境を牽引力に、これらの連携機関から研究者や学生を招聘したり、共同研究を推進していきます。
外国人研究者は、これら4つの研究機関に設けたサテライトオフィスを通して勧誘します。サテライトオフィスは、4つの研究機関からの研究者の勧誘だけでなく、それぞれヨーロッパ、アメリカ、アジアの地域からの研究者勧誘に努めます。
けいはんな地域連携組織
また、関西における世界的研究組織ATR、 NICT、 NTT(コミュニケーションサイエンス研究所)とも、これまでの拠点形成において密に連携してきました。これらの研究機関の大きな特徴は、数多くの外国人研究者を抱えることです。これらの研究機関が位置するけいはんな地域にもサテライトオフィスを設け、共同研究を推進しながら、研究者の勧誘を行います。そして、けいはんな地域は大阪大学に比較的近いことから、クロスアポイントメントの制度等利用により、本拠点に関わる研究者を増やしていきます。
さらには、本拠点の特徴の一つである実証実験環境を利用して研究者の勧誘を行います。そして、本拠点がそのインフラ整備に関わるIT化新キャンパスや240万人/日が往来する大阪駅・梅田駅の北側での「うめきた2期区域開発地域」において、世界で唯一無二の知能ロボット・情報システムの実証実験環境を構築し、世界中から実証実験研究を募り、人を理解し、人と関わるための知能システムの世界的研究拠点を形成していきます。様々な専門性を持つ研究者が参加することで、世界に類の無い環境において、新たな融合研究を生みだします。